朔旦冬至

12月22日は『冬至』ですが、今年は普段の冬至とはちょっと違う特別な冬至、『朔旦冬至(さくたんとうじ)』です。
冬至は、1年のうちで最も昼の短い日ですが『朔旦冬至』との違いは?

冬至は、太陽の周期によって作られた、二十四節気の起点とされていた。
 太陽のスタート地点です。
二十四節気
 立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨  立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑 
 立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降  立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒

日照時間がどんどんと少なくなり、太陽のエネルギーが極限まで弱まって、そこからもう1度、冬至を境に太陽のエネルギーが大きくなり、昼の時間がどんどん長くなっていく、そんな太陽の復活の日とされ、日本でも昔から祝われてきた。

太陽の周期に対して、月の満ち欠けのサイクルで冬至にあたるのが新月です。 月は満月からどんどん欠けていき、そして一度姿を消したあと、新月で復活し、満月に向けて満ちていくからです。

この太陽の復活の日『冬至』と、月の復活の日『新月』が重なるのが『朔旦冬至』です。
『朔』は新月を、『旦』は昇る太陽を表している。

これが『朔旦冬至』の由来です。
いまでは、暦の様々な改修になどを経て、旧暦の11月1日と冬至が重なる日が『朔旦冬至』となっている。

このダブルでおめでたい『朔旦冬至』ですが、太陽と月の周期(約365日と約29.5日)は、当然違っていますので毎年重なるわけではなく、この2つが重なるのが19年に1度、そして今年がその19年に1度の希少な日なのです。
しかも、2014年の次の『朔旦冬至』は、19年後ではなく38年後の2052年になる。
これは、旧暦2033年問題によるもので、こんな事態が起こるのも1844年に天保暦が制定されてから189年で、初めてのことです。(朔旦冬至ワード検索参照)

数十年、数百年に1度の日を心から祝、感動しようではないか!