牡丹餅とおはぎ

今日は”春分の日”

我が家の仏壇には牡丹餅のお供えが・・・。

春分の日の春は”牡丹餅”、秋分の日の秋は”おはぎ”って知ってましたか?

そして何故、お供えされるのか?

まずは違いから、”おはぎ”と”ぼたもち”は基本的には同じものなのですが、季節によってそれぞれちょっとずつ違いを出しています。

1つ目の違いはその形や大きさです。
”おはぎ”は萩の花に見立てています。萩の花は小さく可憐なので、”おはぎ”は小ぶりで俵型に作ります。
一方”ぼたもち”は大きく華やかな牡丹に見立てていますから、大きく丸く作るのです。そして、こしあんと粒あんの違いもあります。
あんこの原料である小豆の収穫は秋にされますから、”おはぎ”作りの時に使う小豆は新しく柔らかい状態です。そのため、豆全体を味わうために丸ままつぶして粒あんにして使いました。だから”おはぎ”は粒あん。
”ぼたもち”を作る春になってくると、保存していた小豆は硬くなってきていますから、おいしく食べるためにはこしあんにする必要があったので、”ぼたもち”はこしあん。
現在は一年中どちらのあんこもおいしいので違いはありませんが、季節の変化の影響が大きかった時代には、こうして工夫して作られていた。

そして、何故”牡丹餅”や”おはぎ”なのか?

もともと小豆色”赤”には魔よけの力があるとしています。古来日本では、赤は太陽や火、血を象徴する生命の色で、魔よけの力があると信じられていた。
その赤に近い色をしている小豆は、食べることによって邪気を払い、身を守ってくれると考えられていたのです。
小豆の赤色には災難から身を守り、邪気を払うということと先祖を供養することが結びつきました。

今日は、ご先祖さんを供養し、且つ、自然に感謝しながら牡丹餅を食べようではないか(笑)

「牡丹餅と御萩画像」の画像検索結果