正月と言えば『おせち料理』
おせち料理のお重箱に入っている料理の種類と意味を御存じか?
この間NHKの朝ドラ『ごちそうさん』でも取り上げていたので良く調べてみた。
なんと五重ねもある事に改めて驚きと昔の人たちの知恵に感動した。
壱の重には祝の肴三種を入れます。
これさえあれば、お正月を迎えることができる、最低限の料理です。
一つ気を付けなければいけないのが、関東と関西では内容が違います。
関東の祝の肴三種
黒豆
「まめ(真面目)に働き、まめ(健康)に暮らせる」ようにとの意味があります。
黒には魔除けの意味もあるそうです。
数の子
卵の数がたくさんあることから子孫繁栄を願っています。
田作り
豊作になるようにとの願いが込めてあります。
しょう油と砂糖、みりんを甘辛く煮たもの、ごまめとも呼ばれています。
ごまめとはカタクチイワシのことを指しています。
「五万米」と書いたことから入れられるようになりました。
また、ごまめは元々田植えの肥料に使われていたという説もあります。
関西の祝の肴三種
黒豆、数の子は意味は関東と同じです。
たたき牛蒡
ごぼうは根をはるので、家族の安定、安泰する願いを込めている事。
また、ごぼうが豊作の時に飛んでくる、黒い端鳥(たんちょう)を連想されること、
つまり「豊作祈願」も含んでいるそうです。
弐の重には「口取り」を入れます。
口取りにはかまぼこ、きんとん、だて巻き、昆布巻きが含まれています。
かまぼこ
半円形に切って、日の出を表しています。
日の出、つまり新しい門出を祝いましょう意味です。 また、紅は魔除け、白は清浄の意味もあるようです。
きんとん
「栗金団」という字と色から財産、今年も富を得れるようにとの意味が込められています。
だて巻き
こちらも「伊達巻き」という字から伊達政宗公が派手好きだったことから、華やかな暮らしができるようにとの説や形が巻物を表しており、学問・習い事が成就するようにとの意味が込められています。
昆布巻き
「よろこぶ」の語呂合わせから入れられるようになりました。
三の重には焼き魚、海の幸を入れています。
鯛
「めでたい」から縁起物として入れています。
海老
長寿の願いを込めて入れています。
腰が曲がるまで長生き出来ますようにとのことです。
ブリの焼き物
ブリは出生魚ですので出生を祈願して入れています。
与の重は煮物、山の幸が入っています。
「煮しめ」という言い方もしますね。
さといも
さといもは小芋をたくさんつけることから、子だくさん、子宝に恵まれるようにとの意味を込めて入れています。
れんこん
れんこんは穴が開いていますので、遠く先の事を見通すことができるようにとの
意味を込めて入れられています。
くわい
くわいは「芽が出る」縁起物として入れられています。
出生できるようにとの意味が込められています。
伍の重は控えのお重で空にしてあります。
さらに発展するために、わざと空けています。
お重いっぱいにおせち料理が入っていれば、それ以上の余裕がありませんからね。
「来年はさらに伍の重まで入れるように出世出来ますように!」との事です。
まとめ
お重と料理、それぞれには全て意味が込められています。
また、元日に食べてその年一年がさらに良い年になるようにとの願いを込めて作られている。
これからは一つ一つ、味わって食べていくように!
最後までお付き合い 『Большое спасибо』