本日2月12日は愛知県稲沢市国府宮尾張大国霊神社で毎年恒例の『はだか祭が』執り行われる。
神男に触れると厄落としができるという信仰から、裸男たちが揉み合いを繰り広げる勇壮で見ごたえのある神事である。
まつりの開催は毎年旧正月13日に42歳と25歳の厄年の男を中心に尾張一円から、サラシのふんどし、白足袋をつけただけの数千の裸男が集まる。
寒さを吹き飛ばす『ワッショイ』のかけ声と、もみ合いの熱気が国府宮神社にはち切れ裸男たちは、群をなし威勢良く『なおい笹』を捧げて、拝殿へ駆け込みます。
これは、裸になれない老若男女が氏名、年齢等を書いて祈念を込めた布を結びつけた青竹を、裸男が身代わりとしてかつぎ込み厄除けを祈願するのです。
午後4時半過ころ、参道の一角に素っ裸の神男が一団に守られてひそかに登場します。それを見つけた裸男たちが『ウォーッ』と殺到し、神男に触れて厄を落とそうとすさまじいもみ合いになる。
裸男たちに浴びせられる手桶の水は、体熱でたちまち湯煙となり、水にひるむスキをついて、神男の一団がジリジリと境内右手奥の儺追殿へ達するまでの一時間弱がこの奇祭のクライマックスである。
わたしの親父も生前は国府宮はだか祭に通っていた記憶がある。